電動ファン死亡 HomeGo Back

→ご感想などありましたらこちらから。

疑うところは

308の弱点であるらしいウォーターポンプのトラブルだと水温は上がってしまうものの電動ファンの動作には関係ないはず。 ブリザーパイプからブシュ〜とクーラントが噴き出すぐらいなんで水温計が壊れるわけでもなさそう。 とゆーことで水温が上がってるのに電動ファンが動かないとゆーことは

  • 配線まわり(断線、ヒューズ、リレーなど)のトラブル
  • ファンのモーターのトラブル
  • ファン動作用の水温センサーのトラブル
のどれか...でしょう。

電動ファン
電動ファン
水温センサー
水温センサー(ラジエーター側)
ヒューズボックス
ヒューズボックス
ヒューズボックス右側
ヒューズボックス右側

一番怪しいのはヒューズボックス内

で、雑誌とかを見るとヒューズボックスの右端2コ(ちょうど電動ファンのヒューズ)のカシメが弱くて接触不良が 出ることが多いとのこと。さっそくチェックしてみましたが、パッと見は問題なさそう。
また、クーラーONで右側ファンが回るとゆーのは問題なし...クーラー用の配線関係と右側ファンモーターはオッケーということ。 ただ、本当にこれでいいかどうかがわからないので、キャブ308オーナーの三丸八サンjerio308GTSサンにお願いして写真を撮って送ってもらいました (本当にありがとうございました!)。比較してみるとこれまた微妙に接続が違う...悩ましいです。

jerio308GTSサン
jerio308GTSサン(JPN仕様)
三丸八サン
三丸八サン(EUR仕様)
ヒューズボックス配置図1
ヒューズボックス配置図1
ヒューズボックス配置図2
ヒューズボックス配置図2

いつものショップで本格的に原因調査

頂いた写真や配線図を元に、もう一度ヒューズやリレーをチェックしてみたのですが問題ない様子。んーわからんぞぉ... とゆーことでいつものショップに行って調査することに。ショップのOサンが都合イイ日に会社をサボって...いやお休みを取って 行きました。ただ、信号待ちや渋滞がコワイので(実は前日Oサンからケータイが入り「早朝に来ないと渋滞になる」と脅されました) めっちゃ早起きして朝7時すぎにショップ到着。

まずリフトに乗せてフロントまわりのナンバーや格子グリルをさくっと外し、バッテリーを直接接続して ファンモーターが生きてるかどうかをチェック。
ぶーーーん(電動ファンが回る音)
2個とも問題なし。

次は水温センサー。ラジエーターについてるセンサーをよく見たら配線2本。普通水温計なら1本だし、サーモが開くまでは ラジエーターに水は回ってこないはず...そう考えるとラジエーターにササッてるこのセンサーこそ電動ファン用だ!と判断。 配線のカプラーを外し、ショートさせてみる。
ぶーーーん(電動ファンが回る音)
ちゃんとファン回るやん...問題なし...じゃなかった
オマエやったんか

クーラントを抜いて水を入れてエンジン回して水温上げてからまた抜いて...を5回ほど繰り返しながら、センサー選び開始。 アウディ/VWの刻印が入ったセンサーが太さ・ネジピッチともにピッタシだったので、壊れてないかどうかチェック。 ...しようと思ったら、熱湯に浸さないとムリ。ストーブで水を暖めてみましたが全然遅いのでバーナーで水を暖めて テスターでチェック。が、残念ながらこのセンサーは壊れているみたいで熱湯に浸してみても導通なしでNG。 んーこれは困った...それじゃあとハチロクのものを試してみたらテスターがピーっ!おお、コレやコレ! 壊れたセンサーをバーナーで炙って破壊し、穴を開けてタップでネジ切ってハチロクのセンサーをなんとか組み込み。 よっしゃ〜できたぁ〜とラジエーターに組み込み、水を入れてテスト。 ...が、水温が上がっても一向にファンが作動する気配なし。 んんんんん?加工中にセンサー壊れた?仕方がないなぁともう1個あったハチロクのセンサーをチェック。 今度はラジエーターのリザーバータンクにセンサーを突っ込んでテスト。ピーっ!オッケーやん。 次に電動ファンの配線をリザーバーまで延長してテストしてみるとなぜかNG。導通はするんですが電圧?電流?とにかく 電動ファンはさっぱり動かず。さーーーハマったぞぉ?
あっさり原因が判明したところで

原因が水温センサーと特定できたところで対策会議。

  1. フェラーリ純正部品を手配し交換
  2. センサー配線を運転席まで延長して電動ファンON/OFFスイッチを追加
  3. トナリのYサンち(ラジエーター屋が空冷のVWtypeI買うかぁ?とは怖くて誰も突っ込めない)に転がってるテキトーなセンサーに交換
案1.なんて金額も納期もトンデモナイはずなので現実的には案2.と思ったのですが、 どうせクーラントも入れ替えたいし...と言ってると職人魂に火が点いたのかYサンが転がってたセンサーを いっぱい持ってきてくれました。そう、案3.です!

熱湯でセンサーをチェック中
熱湯でセンサーをチェック中
2個めのセンサーをチェック
2個めのセンサーをチェック

別のトヨタ製センサーをテスターでチェックしてみたら、常温でいきなりピーっ!コレはNG。 もう1個、今度はカルソニック製のセンサーをチェックしてみたら、こちらは常温では導通なし。 じゃ熱湯で導通がでるかどうかテストして次にファンが回るかどうかテストして...と思ってたら、Yサンが 「コレや。コレでいくで」とセンサーの台座部分(壊れたセンサーのネジ部)に、カルソニック製センサーに合う台座を そそくさとロウ付けしてしまった! 逆らったら撃たれそうなので「あ...ありがとうございます」

そしてあとはクーラントを入れるのみ。以前から試してみたかった「水温が通常より低く安定するクーラント」に交換しました。 通常の緑色とは違って紫色なのが面食らいましたが、エア抜きのために水温を上げたあと一旦冷ましてから水を足してやる... とゆーコトを3〜4回繰り返す必要があるんですが、なかなか水温が上がらない!85度を超えてからは特に水温が上がりにくくなりました。 確かにこれはスゴイです。ただしその分作業時間がかかり、今回もまたまるまる一日コースとなりました。 最後にゴム部分が傷んでたラジエーターキャップも新品に交換して終了。

後日、電動ファンをいつでも操作できるようにスイッチをつけました。センサーが反応する温度がちと高いし、中古のセンサーが壊れると怖いので...
結局まるまる一日かかってしまいました(またかい)
Yサン渾身の作(笑)
Yサン渾身の作(笑)
もう後戻りできない状態。リザーバーにセンサーを入れてテスト開始。水温が上がっていく...75度、80度、85度...導通なし。 おいおいヤってしまったか?と思った次の瞬間、90度でピーっ!よーし第一関門突破!
さてあとはファンが動くかどうか...これまたなかなか動作しない。85度、90度...あれ?90度超えたのに... うーーーっやっぱりダメか?と思いきや
ぶーーーん(電動ファンが回る音)
やったーーーっ!マジでバンザイしてしまいました。
今回入れたクーラント
今回入れたクーラント

inserted by FC2 system